ビクトリアの墓地ツアーに参加して墓めぐりを

カナダのバンクーバーに近いビクトリアという街で、墓地ツアーに参加したことがあります。墓地といっても古くから使われている歴史的墓地で、そこにはあちらで名の知れた人がたくさん眠っていいます。彼らのことを知るための勉強ツアーが毎週開催されています。

それにしてもお墓を歩いて何がおもしろいのでしょうか?私は答えを知りたくて参加しました。

墓地を歩くツアーを見つけたのはインターネットのウェブサイトでした。そこにはいつ誰のお墓をめぐるのか、誰が案内してくれるのかといった予定が丁寧に紹介されていました。1つの墓地なのに毎週違う人のお墓を案内してくれるということは、それだけ多くの有名人がそこに眠っているということなのでしょう。

ツアー参加者の集合場所は墓地の近くのショッピングセンター。そこで参加料金を払い、主催者から簡単なあいさつがありました。総勢30人ほどの参加者のうち、海外からの旅行者も数名含まれていました。わざわざ外国から遊びに来て、このような勉強ツアーに参加するとは勤勉な旅行者ですね。

私が参加した日は近代カナダを代表する女性の画家エミリー・カーのお墓をめぐる日だったので楽しみにしていました。その前に案内されたお墓も眠っているのは女性だったと思いますが、英語で説明されたのであまり聞き取れませんでした。

エミリー・カーの住んでいた家がビクトリアに残っていて、滞在中に見学に行くことにしていたので私は事前に彼女について書かれた本を読んでいました。そのおかげで彼女のお墓を教えてもらった時には妙な親近感を覚えたものです。

画家であった彼女のお墓には花や小さな飾り物の横のお供えがあり、その横には鉛筆が土に刺してありました。きっと絵の上達を願ってのことだろうと思います。半世紀以上も前に亡くなった彼女が今でも人々に親しまれているのがよく伝わりました。

この墓地は海のそばにあって日当たりがよくて明るいので、墓地の暗いイメージとはかけ離れていました。陰気な墓地を歩くのではなく、ピクニック感覚のツアーでした。

街の発展に貢献した過去の人々を忘れないようにしようするビクトリアの人々の取り組みはすばらしいですね。